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※気まぐれに創った短編です。全然このブログと関係ないけど、感想いただけるとうれしいです。
1ヶ月前のこと。
午後2時ごろインターフォンが鳴った。
「誰だろ?」
昼寝の準備をしていたのに、なんか邪魔されたようで、少し不快に思う。
どうせ、新聞の勧誘か、宗教の勧誘か、宅急便だろう。
ほっといてもよかったのだが、とりあえずでてみる。
「はい。どちら様ですか?」
「まさ@茨木さんですね。ちょっと相談がありまして・・・。」
なんで自分の名前を知っているのかと思ったが、表札に書いてあるので分かって当たり前と気付く。
にしても、「相談」って何だ?別に表札には「相談受けます」なんて書いてない。
ドアを開けてみた。
トナカイとワニが居た。
頭が激しく混乱する。
なんで、トナカイとワニが一緒に居るんだ?なんで日本語を話す?大体なんで、私の所に来たんだ?動物園から逃げ出したのか?
ワニが言う。
「はじめまして。実は私たち結婚するんです。それで相談があるんです。」
訳が分からない。ワニとトナカイが結婚するなんて聞いたこと無い。大体、ワニは暑いところに住んでいて、トナカイは寒いところに住んでいる。そのくらいのことは知ってる。
考えていても仕方ないし、近所迷惑になるといけないので、リビングに通した。
「どうぞ。」
ワニはノタノタと、トナカイはちょっと角を気にしながら頭をかがめて入ってきた。
ふうちゃんがびっくりして、キャットタワーの一番上に逃げた。
「君たち、どこからきたの?動物園の人が探しているかもしれないよ。」
「ロシアから来ました。」トナカイが言う。
「ブラジルから来ました。」ワニが言う。
またまた訳がわからない。
「どうやって来たの?」
「流氷に乗ってきました。」トナカイが言う。
「泳いできました。」ワニが言う。
なるほど。
「で、どうやって知り合ったの?」
「テレパシーです。」
なんか気が狂いそうになった。イルカは超音波で意思疎通が出来るらしい。まあ、テレパシーもあるのかなと気を取り直した。
「なんで日本に来たの?」
「日本は暑くも無く、寒くもなく、二人が一緒に暮らすのにちょうどいいと思ったからです。」
トナカイが答えた。
「日本って狭いよ。確かに山奥に行けばいい場所があるかもしれないけど、すぐに見つかってテレビで報道されるよ。捕獲されるかもしれない。」
「私たち、誰からも干渉されたくないんです。それは困ります。」
うーん、困った。
「じゃあ、中国はどう?広いし、奥地に行けば人が住んでないところいっぱいあると思うよ。」
ワニが怒り出した。
「共産党独裁のいびつな資本主義の国に住むのはまっぴらです。」
なんか、このワニさんはインテリみたいだ。だけど、なんでワニやトナカイがイデオロギーを気にするんだ?私は人間だけど、イデオロギーには興味が無い。
別の提案をしてみる。
「イスラエルは?ユダヤ教を信じれば、誰だってユダヤ人になれるんだよ。君たちは人間じゃないけど、受け入れてもらえるかもしれない。」
トナカイが寂しそうに言う。
「特定の宗教に縛られるのは嫌なんです。」
困ったもんだ。
とっておきの提案をしてみる。
「知り合いのサンタクロースが住んでいる国があるんだけど、そこに行って見る?暑くもなく、寒くも無いよ。」
僕にはちょっとした特技があって、サンタクロースを見分けることが出来る。
もちろん、普段は普通の服を着ているのだけれど、「あ、この人サンタクロースだ。」って分かる。
昔、バーで知り合ったサンタクロースが何人かいて、文通をしているのだ。
「行ってみたいです。」
二人が口をそろえて言う。
「サンタクロースってキリスト教の習慣だけど、それでもいいの?」
「日本人はキリスト教徒ではないけど、クリスマスを祝いますよね?だからいいんです。」
この二人の基準はよく分からない。
「じゃあ紹介状を書いてあげるから。でも、二人とも働かなければいけないよ。トナカイさんは空を飛ぶ訓練が必要だし、ワニさんはソリをつくるための木を集めなきゃいけない。」
「それくらいがんばります。よろしくお願いします。」
紹介状を書き、その国への行き方を教えてあげた。
「ありがとうございました。」
やっと帰った。
ふうちゃんがまだ怯えているので、エサをあげた。
2日前、2通の手紙が届いた。
ひとつはサンタクロースから、もうひとつはトナカイとワニの連名で。
「2人ともがんばってますよ。真面目で助かってます」とサンタクロース。
で、もう一通。
「私たち協議離婚しました。」
ん?どういうことだ。
「私(トナカイが書いたらしい)は先輩のトナカイさんと、ワニさんも先輩のワニさんと結婚することになったので、別れました。今でも友達です。」
どっと疲れが出た。
最初から、そうしたらよかったんだ。こんなややこしいことして、わざわざ日本に来て、サンタクロースの国に行って何やっているんだ。
気分転換に、ふうちゃんとかくれんぼをした。
皆様の1クリックが励みになります。


ありがとうございます。
1ヶ月前のこと。
午後2時ごろインターフォンが鳴った。
「誰だろ?」
昼寝の準備をしていたのに、なんか邪魔されたようで、少し不快に思う。
どうせ、新聞の勧誘か、宗教の勧誘か、宅急便だろう。
ほっといてもよかったのだが、とりあえずでてみる。
「はい。どちら様ですか?」
「まさ@茨木さんですね。ちょっと相談がありまして・・・。」
なんで自分の名前を知っているのかと思ったが、表札に書いてあるので分かって当たり前と気付く。
にしても、「相談」って何だ?別に表札には「相談受けます」なんて書いてない。
ドアを開けてみた。
トナカイとワニが居た。
頭が激しく混乱する。
なんで、トナカイとワニが一緒に居るんだ?なんで日本語を話す?大体なんで、私の所に来たんだ?動物園から逃げ出したのか?
ワニが言う。
「はじめまして。実は私たち結婚するんです。それで相談があるんです。」
訳が分からない。ワニとトナカイが結婚するなんて聞いたこと無い。大体、ワニは暑いところに住んでいて、トナカイは寒いところに住んでいる。そのくらいのことは知ってる。
考えていても仕方ないし、近所迷惑になるといけないので、リビングに通した。
「どうぞ。」
ワニはノタノタと、トナカイはちょっと角を気にしながら頭をかがめて入ってきた。
ふうちゃんがびっくりして、キャットタワーの一番上に逃げた。
「君たち、どこからきたの?動物園の人が探しているかもしれないよ。」
「ロシアから来ました。」トナカイが言う。
「ブラジルから来ました。」ワニが言う。
またまた訳がわからない。
「どうやって来たの?」
「流氷に乗ってきました。」トナカイが言う。
「泳いできました。」ワニが言う。
なるほど。
「で、どうやって知り合ったの?」
「テレパシーです。」
なんか気が狂いそうになった。イルカは超音波で意思疎通が出来るらしい。まあ、テレパシーもあるのかなと気を取り直した。
「なんで日本に来たの?」
「日本は暑くも無く、寒くもなく、二人が一緒に暮らすのにちょうどいいと思ったからです。」
トナカイが答えた。
「日本って狭いよ。確かに山奥に行けばいい場所があるかもしれないけど、すぐに見つかってテレビで報道されるよ。捕獲されるかもしれない。」
「私たち、誰からも干渉されたくないんです。それは困ります。」
うーん、困った。
「じゃあ、中国はどう?広いし、奥地に行けば人が住んでないところいっぱいあると思うよ。」
ワニが怒り出した。
「共産党独裁のいびつな資本主義の国に住むのはまっぴらです。」
なんか、このワニさんはインテリみたいだ。だけど、なんでワニやトナカイがイデオロギーを気にするんだ?私は人間だけど、イデオロギーには興味が無い。
別の提案をしてみる。
「イスラエルは?ユダヤ教を信じれば、誰だってユダヤ人になれるんだよ。君たちは人間じゃないけど、受け入れてもらえるかもしれない。」
トナカイが寂しそうに言う。
「特定の宗教に縛られるのは嫌なんです。」
困ったもんだ。
とっておきの提案をしてみる。
「知り合いのサンタクロースが住んでいる国があるんだけど、そこに行って見る?暑くもなく、寒くも無いよ。」
僕にはちょっとした特技があって、サンタクロースを見分けることが出来る。
もちろん、普段は普通の服を着ているのだけれど、「あ、この人サンタクロースだ。」って分かる。
昔、バーで知り合ったサンタクロースが何人かいて、文通をしているのだ。
「行ってみたいです。」
二人が口をそろえて言う。
「サンタクロースってキリスト教の習慣だけど、それでもいいの?」
「日本人はキリスト教徒ではないけど、クリスマスを祝いますよね?だからいいんです。」
この二人の基準はよく分からない。
「じゃあ紹介状を書いてあげるから。でも、二人とも働かなければいけないよ。トナカイさんは空を飛ぶ訓練が必要だし、ワニさんはソリをつくるための木を集めなきゃいけない。」
「それくらいがんばります。よろしくお願いします。」
紹介状を書き、その国への行き方を教えてあげた。
「ありがとうございました。」
やっと帰った。
ふうちゃんがまだ怯えているので、エサをあげた。
2日前、2通の手紙が届いた。
ひとつはサンタクロースから、もうひとつはトナカイとワニの連名で。
「2人ともがんばってますよ。真面目で助かってます」とサンタクロース。
で、もう一通。
「私たち協議離婚しました。」
ん?どういうことだ。
「私(トナカイが書いたらしい)は先輩のトナカイさんと、ワニさんも先輩のワニさんと結婚することになったので、別れました。今でも友達です。」
どっと疲れが出た。
最初から、そうしたらよかったんだ。こんなややこしいことして、わざわざ日本に来て、サンタクロースの国に行って何やっているんだ。
気分転換に、ふうちゃんとかくれんぼをした。
皆様の1クリックが励みになります。

ありがとうございます。

